6月2日ワークショップのご報告

6月2日、若草台地区センターの調理室をお借りして6月のワークショップを開催いたしました。
この日の製作は「水無月」と「練り切り岩清水」。どちらも夏らしい和菓子です。

水無月は、疫病退散と無病息災を願う6月30日の「夏越の祓」に欠かせない和菓子で、冷蔵庫などない時代に氷室の氷に見立てた三角形のういろう生地に、厄除けとされている小豆を乗せただけの素朴な和菓子ですが、抹茶味のもちもちういろうとふんわり炊いたお豆が絶妙なバランスで、いくらでもおなかに入ってしまいます。

作り方は意外と簡単で、抹茶入りのういろう生地を流し缶に入れて蒸し器でしっかり蒸す。そして蒸しあがったら豆を乗せ、少しの生地を足してさらに蒸す。粗熱が取れたら冷蔵庫で十分冷やす。そして氷に見立てて三角形に切る。

本来は、四角い氷を半分の三角にして、一年の半分が無事にすごせたという感謝の気持ちで半分をいただき、これからの半年も無事にすごせますようにという気持ちでもう半分をいただくものといわれています。今日は1日でいっきに3年分いただいてしまいました。

「岩清水」はその名の通り、岩の間から流れる湧き水をあらわした和菓子です。
こちらは簡単にとはいかず、たとえば水2.4gという微妙な分量で、狂うと生地が柔らかくなったり固くなったりと、いい加減な性格の人には向かない和菓子かもしれません。

赤、青、黄色で着色をしていきますが、それぞれの個性が表れてなかなかおもしろいです。
そして水の流れのように「小田巻」という器具を使って押し出していきますが、これがまた難しい。。。
すんなりまっすぐ押し出せずに、ラーメンの縮れ麺のようになってしまいます。これは何度も練習しないとだめですね。
青もみじと鮎、寒天とオブラート粉を散らして完成。食べるのが惜しいくらいのきれいな練り切り菓子です。

あっという間の2時間。みんなでワイワイガヤガヤと今回も楽しく学ぶことができました。
さて次回は7月1日(月)です。フルーツを使った「水まんじゅう」と「ういろう玉」を作ります。
6月のワークショップはすぐに満席となってしまいましたので、お申し込みはお早めにどうぞ。