5月1日ワークショップのご報告

5月1日に5月の和菓子ワークショップを開催しました。

この日の製作は、「ちまき」と「ういろうかきつばた」です。
参加者は8名、ビジターが5名、会員が3名。かなりの大人数となりました。
ういろう生地を使った伝統的な日本の和菓子製作に、皆さん興味があったのかもしれません。

ういろう生地は電子レンジでもできますが、一手間かけて蒸し器を使う、という昔ながらの製法の方が圧倒的に美味しいとはんなり和菓子ラボは考えます。

「ちまき」は笹の葉で巻いてから15分、「ういろうかきつばた」は紫色と白色に着色してから30分それぞれ蒸します。

「ちまき」は生地作りよりも、笹の葉で巻いていぐさで結く作業にかなり手こずります。
慣れていないといぐさがだんだん緩んできてしまうのです。
もちろん、全員の方がこの作業は初めてでした。
ゆっくり丁寧に笹の葉で巻き終わるところまでがワークショップ。
ご自宅で蒸してから召し上がっていただく事になりました。

「ういろうかきつばた」は着色も大切。
自分のイメージする紫色の濃さを決めるところから、人それぞれの色合いが現れます。
ワークショップの一つの楽しみはこの千差万別の色使いですね。

蒸し上がった生地をまとめ、グラデーションが出るように少しずつ伸していく作業。
これがとても難しい。
「色を美しくぼかすとともに、3mmの厚さに伸す」 って実はとてもハードルが高いのです。

季節柄、この和菓子を作ろうと決めましたが、参加者の皆さん、よくトライしてくれました。
薄すぎる生地もありましたが、食したらお味はおんなじです。
とても美味しい黄身餡のかきつばたとなりました。

「今まで買っていた和菓子が自分で作れたなんて!」 と驚き、
「伝統的な和菓子ってこうやって作るんだね」 と喜び、

8名の参加者さん全員に、初めて目にするスキルと、和文化に携わる楽しい一日を共有した記憶も一緒に持ち帰ってもらいました。