まだまだ暑い9月3日、初めての会員向けワークショップを開催いたしました。
このワークショップは、「和菓子を作ってみたい人」を対象にしていることはもちろんですが、少し違う点は「和菓子でボランティアをしてみたい」の気持ちを持っている人にフォーカスしていることです。
マルシェで和菓子を販売すること、子ども食堂に無償提供すること、高齢者施設で皆さまと一緒に和菓子を作ること、などを大きな活動の柱にしているN P O法人として、とても大切なワークショップだと位置付けています。
第1回目は、実際の活動でよく出てくる「求肥」の扱いです。
求肥を作る際、練り方もいろいろです。「水練り」「茹で練り」「蒸し練り」など、昔から職人さんが続けていた練り方に加えて、電子レンジで簡単に火を通す方法が出てきてからは、家庭での作り方はもっぱら電子レンジです。はんなり和菓子ラボでもこの電子レンジを使います。
「求肥」の材料は、白玉粉(などの餅粉)と上白糖と水だけです。(水飴を加えることはあります)その混合割合は、作るものによって、また各職人さんによっても違います。
今回製作した「練り切り・月夜」と「一粒のフルーツ餅〜葡萄の求肥包み〜」の2種類も、当ラボにて試作に試作を加えたベストと思える混合割合の求肥になっています。
練り切りでは、珍しく白餡ではなくこし餡を使って月夜を表現してみました。葡萄の求肥包みも旬のシャインマスカットとクインニーナの美味しさにも助けられ、難しい包み方をなんとかクリア。
始めての和菓子製作の人がほとんどでしたが、楽しいひと時になったと思います。『美味しく、楽しく、生き生きと』のボランティアの第一歩をみんなと一緒に踏み出すことができました。